【初体験】生徒会の後輩が私の初めての人に。運命のいたずらに戸惑う私。

突然の再会、大人になった彼。運命の歯車が回り始めました。

彼と再会したのは私が短大卒業を間近にした冬休みのある日だった。私は実家近くの大手デパートのギフト専門のお店でアルバイトをしていた。
丁度年明け、ギフトシーズンが片付き、お店は帰省客にむけての手土産用のお酒や菓子などの地域物産を販売していた。
同級生は皆私と同じように進学していたし、知り合いが来たとしても、友達の両親や地元に残り就職した友達などだったのでガラスケース腰に会釈をするか、手を振る程度だった。
その日は朝から凍てつく寒さで、私は姉から貰ったバーバリーのマフラーで顔半分をすっぽり覆い、薄墨色した冬空を眺めた。
あと二か月で卒業か。ミッション系の短大で、寮も辺鄙な所にあった為、合コンもろくに楽しめずに卒業を迎えるなんて。
実にやるせない思いだった。

アルバイトの同級生は4年生か短大でも割と派手目な校風の短大に通う子達だったので、私以外は皆経験済みだった。
20歳にして処女。口が裂けても言えるはず等なかった。

正月休暇が翌日で終わりということもあり、その日は朝から慌ただしかった。

お昼休憩がもうすぐと言う時、ガラスケースから腰を上げようとした時「先輩?○○先輩ですよね?」聞きなれない男性の声がした。
先輩って、私は部活動にも所属していなかった、ましてや男性だなんて。

多分人違いだ。

顔を上げると、なんとそこには、高校時代私が生徒会でよくケンカしていた後輩の彼が立っていた。

あの頃よりも背が伸びて、どこか大人びた彼に私は息を飲んだ。いつも制服を見ていたのでシェットランドセーターとジーンズを履いた彼は余計に
異性を感じさせた。
しまった薄化粧位しておけば良かった。

後悔したのは昼休み、トイレに行って鏡に自分の顔を映し出した時だった。

2日がかり、痛みに耐えた分、喜びも大きかった。

私たちは別れ際に互いの連絡先を交換して別れました。
それから付き合うまでに時間はかからず、私たちは毎日電話で二時間話す仲になりました。

ある夜、友達とスキーに3日間行く約束をしたという話をした時、彼が「アルバイトで再会してから一度も会ってないね。近いうちに会いたいね。僕がそっちに帰った時に」
その一言が私の背中を押しました。
両親には3日間スキーに行くと言い了承を得ているし、友達の口裏を合わせれば、彼に会うことができる。
咄嗟に私は
「あのさ、スキーに行かなくて、○○に会いに行くよ」
私の言葉に彼はとてもうれしそうに「本当?本当に?」何度も繰り返し聞いたのを覚えています。

彼は電車で2時間の所に住んでいました。彼の大學の近くのメゾネットアパート。
私は付き合って1か月目に彼のアパートに初めて訪れたと共に初めて泊まることになりました。

電車に揺られる中で私は色々なことを考えました。
晩御飯を上手く作れるだろうか?
両親にばれないだろうか?
今日の服装は可愛く見えるだろうか?
今夜は彼とセックスするのだろうか?
それはすごく痛いのだろうか?
車窓越しに春を告げる菜の花の優しい黄色がまるでインクを水面に流した時のように滑らかに私の視界に入っていきました

気が付けば2時間が瞬く間に過ぎていました。
次の駅で彼の待つ駅に到着するアナウンスが聞こえて、私もどかしさと緊張でいっぱいになり、立ち上がり出口に向かいました。ガラスに映る私の顔を見て
「あぁ、来てしまった、どうしょう」小さくつぶやきました。

彼は改札口に立ち、笑顔で手を振っていました。出る時は晴れていたのに、空は再び鈍い灰色に変わり、彼の吐く息も白くなっていました。
彼はライダースのジャケットの下に縄網のセーターを着ていました。
「やっぱりカッコよくなってる。彼が私の恋人なんて」マフラーの下の唇の口角がうれしさで持ち上がりました。

生まれて初めて入る男性一人暮らしのアパート。ドアを彼が明けて私に入るように促した後、私は大きく深呼吸しました。タバコの匂いとコーヒーの香り。
左手には小さなキッチンとその先は格子入りの窓がある。外は緑があるのかな。色々なことが頭をめぐり、彼が私の名前を呼ぶまで暫く立ち尽くしていました。

二人で近くのスーパーで買い物をした後、コンビニでケーキを買いました。夜は鍋をして、少しだけどお酒を飲みました。
「寒いから風呂に入りなよ」彼の言葉に、いよいよなの?思い、心臓が激しく律動し始めました。
彼には処女であることも話してないし、どういう反応をしたらいいのか分からないままシャワー室に向かいました。

体を入念に洗い、曇った鏡を手で拭き、ほんのり薄化粧をしました。
彼に借りたダボダボのアメフトのコットンのユニフォームに短パンを履き、足元が寒かったのでもこもこのソックスをほ履きました。

部屋は暖色系のスタンドに切り替わってました。
いきなりなの?どきっとしましたが、そう思ったのが恥ずかしい位、すぐに彼が
「わりぃ、俺も眠いから風呂に入るわ。布団乾燥機点けておいたから15分後にロフトに上がって寝なよ、それまでは炬燵に入って」

一人で炬燵に入り、髪の毛をバスタオルで拭いながら「だよね、いきなりそれはないか」独り言を言いながら炬燵布団を首まですっぽり被せました。

気が付けば転寝をしてしまったらしく、彼の声で目が覚めました。
「ごめん、起こした、でも寒いから風邪ひくよ、ロフトで寝なよ」

本当に何もしないんだ。少しがっかりしたのと、もう少し起きていたかった。

「ねぇ、ケーキ食べようよ、コーヒー飲みたいな」時計は深夜一時を回っていた。
「いいよ、待ってて」
彼と私は真夜中のケーキとコーヒーを飲みながら無言でテレビを観ていた。
きっかけもないままいたずらに時間だけが過ぎて、もう三時かと言う時、私はいい加減今日は諦めようと言い聞かせ歯磨きの為に洗面室に向かった。
部屋に戻り横たわった彼に「もう寝るね」と告げた時彼が寝たまま
「俺は緊張で眠れないけどね」とぼそっとつぶやいた。テレビの地方コマーシャルの音にかき消されて上手く聞こえず私は不意に彼の顔に耳を近づけた。
「えっ何?」
「だめだよ、先輩、反側。俺が高校時代から好きだって知ってたでしょ」彼の言葉に驚いたのも束の間、彼は私を抱きしめた。
「そんなの、そんなの知らなかったよ」私は嬉しさと恥ずかしさで言葉が出てこなかった。

実はキスも生まれて初めてでどうしたらいいのか分からなかった。
がりがりだからバストも横になったらほぼ平らなのかな?恥ずかしいなと思いながら、キスをしながら私の胸を愛撫する彼の手を感じた。

誰もが体験し、通過する卒業への門は想像以上に険しいものだった。
つまり、身を捩るほどの痛みが走った。痛がる私を気遣ったのか、彼は途中で動きを止めた。
「どうしたの?いいのよ」一つになれないもどかしさと彼に対しての申し訳なさで一杯になった。
彼はいたずらっぽく笑い
「無理しなくていいよ、初めてなんだろ?まだ時間も沢山あるし、俺はこうして好きな先輩が僕の彼女になってくれたことで大満足だから」
そう言って私をすっぽりと後ろから抱きしめた。

翌日、二人で近くの美術館に行く予定が大雪になってしまった。バスも遅れているらしく、コンビニで朝ご飯を買ってきた彼がチェーンを巻いてノロノロと走るバスを見て
電話して調べてくれた様だ。
私としては、美術館などはどうでもよく、彼と二人で部屋でゆっくりし、彼がいつ私のことを好きになったのか、どこが好きだったのか、そんな話をしてくれるだけで十分だった。

その夜、私は3時間の激痛との戦いによって大人の扉を開けることができた。こじ開けるという表現が正しい。
痛みが、メリメリと頭の中で音を立てていたのが分かった。
彼が止めようとするのを私は腕て阻止し自分から彼を迎え入れる形で体を引いていった。
一つになった瞬間、私はこれで女になれたのだという喜びと、嬉しさと我慢で困った様な彼を見てほほ笑んだ。
「動いていいよ」私の一言に彼はゆっくりと動いていった。
痛みが消えるわけではなかったが、頂点まできたのだから痛みは変わらない。くちびるを噛みしめずっと彼を眺めていた。

これがセックスと言うものなのか、これから世の人が言う快感に変わる日が来るのか。初めてのビールが苦く美味しくなくても、次第に美味しくなる様に。
だとするのならこの苦みを覚えておこう。私はそう思った。

俗説通り出血したが、私は再び彼を求めた。痛みよりも、彼と一つになり、彼の温かさを受け入れる喜びが心地よかったからだ。

純粋だったからこそ美しい思い出に。

彼とは3年半交際しました。とても上手くいっていました。私の両親も彼の両親も二人が結婚すると思っていました。彼は就職も本当は大手のゼネコンの営業に内定が決まっていたのですが、私が実家から遠く離れる場所に行きたくないと言ったので、それを蹴り、地元の病院に薬を卸すメーカーの営業マンになりました。
全てが順調に生き始めた矢先、私は転職先の建設会社の先輩と恋に落ちてしまいました。
走り出した恋をどうすることもできず、久しぶりのデートで私はその先輩の名前を彼の名前と間違え3回も読んでしまいました。
それでも優しい彼は気が付かないふりをしてくれましたが、私はそんな優しい彼が、急に物足りなくなってしまったのです。

彼に正直に話したら彼は泣いていました。

私達は別れ、彼は別れた辛さからか、一年後に結婚したそうです。

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