
きっかけは主人のモラハラでした。
結婚前は至れり尽くせりで、とても優しい人だったのですが、結婚式が終わった途端に、私がすることなすこと全てが気に入らないようで、毎日罵声を浴び、物に当たられ、怯える日を送っていました。
元彼からのLINE。
ある日、たまたま元彼からLINEが届き、主人が仕事でいない時に時々連絡を取り合うようになりました。
元彼とは、嫌いになって別れたのではなく、むしろ好きだからこそ別れたので、そんな彼と連絡を取り合う事が、その頃の私にとって唯一の楽しみになっていきました。
それでも「元彼と会ってしまえば、私は歯止めが聞かなくなってしまう」と思い、最初の頃は「会いたい」と言われても断固として断り続けていました。
外出禁止を言い渡される。
そんな時、私はついに主人から外出禁止を言い渡され、家から出られず、私の心は完全に壊れていったのです。
罵倒してくるくせに、主人は夜の営みを求めてきますが、私は近くにいることさえも嫌で、主人とSEXするなんて気持ち悪いと、必死で拒み続けていました。
元彼に私から初めて連絡をしたのは、主人が夜勤に行く前に大喧嘩をした日でした。
その頃の私は、元彼と連絡を取っていることが心の支えとなっていて、少しだけ主人に言い返せるようになっていました。
もう今までの鬱憤が爆発して、主人の仕事の用意も放ったらかし、家を飛び出しました。
悔しいのと悲しいのと怒りが交わって、車を運転しながら大号泣し、何も考えずに私は元彼に連絡をとっていました。
その間、主人から怒涛の着信がありましたが、ここで出てしまったら何も変わらないと無視し続け、出勤時間になると怒りのメールが入ってきました。
元彼とは約10年交際をしてきて、お互いに何でも分かり合える存在だったので、私も気兼ねなく話すことができ、何も言わずに親身に話を聞いてくれました。
誰かに話をできた事で、私は少しずつ気力を取り戻すことができ、元彼とも段々と会う回数が増えていきました。
付き合っていた頃を思い出し身体の関係に。
お互い付き合ってた頃に戻ったように、デートを重ね、身体の関係になったのも自然なことでした。
元彼に会うことは、私にとって唯一の楽しみでしたが、元彼は実家暮らしということで、頻繁に会えるわけではなく、もどかしい時もありました。
会えない分、燃えるというか、私達は主人が夜勤の週は頻繁にデートを重ねました。
元彼の両親は、私と会ってることは知ってたようですが、事件沙汰にならないようにと遠回しに注意をしていたようですが、そんな事に耳を貸すこともありませんでした。
お互いの家がかなり近くだったので、少しでも時間があれば車の中や人気のない所で会い、私達は見境なく関係を重ねていました。
不倫なので日中に堂々と会うことはできず、夜でもコソコソしなきゃいけないことに不自由さを感じていました。
関係が少しずつ変化。
不倫関係が一年ほど経った頃には、私が段々とワガママになっていき、いつしか私の方からデートの誘いを多くするようになっていました。
今思えば、1年経っても主人と離婚をする決心もつかずに、都合のいい時に元彼に連絡をしてデートをするなんて、よく1年も付き合ってくれたな…と思います。
長い付き合いだった私達は、どことなく「上手くいかないかも…」と思ってました。
ただ、それを言う勇気がお互いになく、会っても気まずい時間が過ぎるだけの時もありました。
別れるわけでもなくただ性のはけ口に。
それでも身体の関係は続いていましたが、最初の頃のように心まで満たされることなく、お互いに寂しさを埋めるように、性のはけ口になっていたのかもしれません。
よく雑誌やネットに「SEXの目的は、男女で違う」と目にしたことがあります。この頃にはもうお互いにというか、先に元彼の方の気持ちが離れていたんだと思います。
女性の私がこんなことを言うのはおかしいかもしれませんが、元彼との身体の相性がとても良く、「あんなにSEXに夢中になれる人はもういないね」と、付き合ってた頃から話していて、だから私も別れを言えなかったのかもしれません。
それでも会って抱かれた後、虚しい気持ちになったのは、まだ私には未練が残っていたのだと思います。
「こんな事になるなら、再会なんてしなければ良かった」と何度も後悔しました。
「結局傷つくのは女性なんだ」と…。
でも、結婚して不倫をしている身分の私には、そんな事を言える資格はありません。
元彼と行為をした翌日の朝には、仕事から帰ってくる主人を平然と家で迎えているんですから…。
そういう関係を続けているうちに、次第に私の気持ちも離れていき、ただただ本当に身体だけの関係になっていきました。
元彼の結婚。
会って色んな出来事を楽しく話すこともなく、すぐに行為が始まって終わる。
結局、私は心から何でも話せて支えとなってくれる存在まで失ってしまうことになりました。
私たちの関係が終わるんだと決定的になったのは、キスをするのを避けるようになった時です。
その時、私は「元彼に彼女が出来たんだ」ということにピンと来ました。
会っている最中もLINEが頻繁に鳴り、私に気遣うようによそよそしくしてました。
その頃には、私と主人との夫婦関係も当初よりはかなり穏やかになっていて、元彼との不倫関係も「もう潮時だな…」って思いながらボーッとしてると、突然、抱きしめられて激しいキスをしてきました。
突然の事だったのでビックリしましたが、理由を聞いても何も答えてくれず、そのままお互い家に帰りました。
その日からしばらく経ってLINEをしても全く既読にならなくなりました。
「大切にしたい彼女ができたから、ブロックされたんだな」と気づき、そのお陰でズルズルと続いていた元彼との不倫関係も終わりを迎えました。
それから半年後に、共通の友人から元彼が結婚して子供が出来たことを知りました。
全く傷つかなかったといえば嘘になりますが、予想していた以上に悲しくはありませんでした。
ただ、元彼の家族の事情で、やむを得ず私達は結婚を諦め別れたのに、10年以上経てば結婚出来る環境になったんだ…と変な執着心がありました。
私の現在は、あの頃の主人が嘘だったかのように、性格がかなり丸くなりましたが、私がSEXを拒み続けていたせいで、主人とは8年ほどセックスレスの状態が続いてます。


