ナンパで出会った彼と…。
大学生になって、、もともと性に対して好奇心が強かった私は、周囲の友人も経験した子がほとんどだったことから、早く処女を卒業したいと焦りはじめていました。
合コンに参加したり、友人の紹介も受けましたが、なかなか彼氏が出来ないことも悩みのひとつでした。
友人とそういった会話をする時は雑誌などからの情報をもとに、さも経験豊富なように装っていました。
ある時、友人と遊んでいました。その友人は違う大学に通っていましたが、昔からの付き合いでお互いのことは何でも知っていました。見た目は派手ですが、根は真面目で彼女も私と同じく未経験でした。目立つ子なので、一緒にいる時によく道端でナンパをされていました。もちろん適当にあしらうことがほとんどでした。
そして、この日も夜の繁華街で声をかけられました。この日はとても寒い冬の日でしたが、私も彼女もナマ足にミニスカートという格好でした。
「何してんの~?暇だったら遊ばない?」という定番中の定番の文句でナンパされました。その日はそこで少し話をしただけでしたが、連絡先を交換して別れました。
実は私は二人組のうち、Y君のことがとてもタイプでした。いかにも軽そうな見た目や話し方でしたが、当時の私はそういうのが嫌いではなかったのです。友人ももう一人の男の子と連絡先の交換をしていましたが、その後聞いた話では、連絡はとらなかったそうです。
彼から何度かメールや電話があり、その中で彼が国立大の学生で就職活動中ということ、住んでいる場所や生活など簡単なことがわかってきました。
遊んでいるのは間違いなさそうでしたが、それでも難関大学に通っていること、そのギャップに惹かれていきました。そして段々と、彼を処女卒業の相手にしたいと思い始めました。
脱卒業!…こんなにアッサリ?!
初めて彼の家に行きました。彼と実際に会うのは、ナンパされた夜以来のことでした。
彼はそれまでのやり取りで、カラダ目当てだということを隠そうとしなかったので、私もそのつもりで彼の家へ行きました。とても緊張していました。着ていく服や下着にも悩みました。そして、それまでに聞いていた初体験の痛みや大変さが思い出され、とても心配になりました。
初めて行く一人暮らしの男性の家は、想像通り散らかっていて、お世辞にも清潔とは言えませんでした。しかし、それも彼らしいな~と思える自分がいました。恐らく、初体験の相手として選んだだけではなく、やはり異性としても惹かれていたのだと思います。だから、女性ものの香水やお泊まり道具のようなものが置いてあって、彼がそれを隠そうとしないことに少し傷ついていました。私が勘違いしないように、彼があえてそうしていたのだと思います。彼女がいないことはわかっていたので、カラダだけの関係の相手がいたのでしょう。複数いたかもしれません。もうこの時には、それでもいいや、という気持ちになっていました。
冬だったので向い合わせで炬燵に入り、世間話をしていました。かれの就職活動の状況や、私の最近の出来事などを話していました。
何の話の流れだったから憶えていませんが、彼が「肩揉んであげるよ」と言って、私の背後に来ました。何となく彼の意図を感じて私はとてもドキドキしていました。
軽く肩を揉んでもらって、もういいよ~と私が言うと彼は別の場所を触り始めました。段々と手が胸のほうに降りていって…。服の上からにせよ、男性に胸を揉まれるのは初めての体験でした。気持ちいいとかそんなことを感じる余裕はありませんでした。
覚悟はしていたはずの私ですが、いざその時が迫ってくると急に不安になり、迷いが出てきました。何度か拒むような素振りを見せると、彼は面倒になったのか「嫌ならいいよ」と言ってきました。
私は彼の機嫌を損ねたことが怖くなり、実は自分は処女だから経験がなく不安なのだと告白しました。それで彼は私が焦らしているのではなく、初めてだから不安なのだとわかってくれたようでした。私は彼の機嫌が直って、気まずい雰囲気が和らいだことに心底ホッとしました。
彼が私の気持ちをほぐそうとしたのか、そこからまた少し世間話が続きました。世間話をしながら、私は本当に覚悟を決めました。次に拒んだらきっとこの彼と脱処女を経験することはないと思ったからです。もちろん彼にまだ惹かれる気持ちがあったのは確かですが、それよりもとにかく脱処女をしたい!という気持ちが強かったのです。
私は「さっきの続きする」と言って、彼をすぐ近くにあった布団に誘いました。ぶっきらぼうだったのは、照れ隠しでした。そして布団は何故か事前に敷いてありました(笑)。というよりも、もしかしたら万年床だったかもしれません。でもそんなことは気にならないくらい、これからすることに緊張していました。
彼は慣れた手つきで私の服を脱がせながら、キスをしてきました。彼のいつものやり方なのか、私が処女だからかはこの時はわかりませんでしたが、あまり前戯はなく唾液で少し濡らしたあと、挿入しようとしました。
私は経験がないので当然、すんなりとは挿入できません。それは彼も予想していたと思います。私はそれまでに得た情報で、かなりの痛みを覚悟していました。しかし、何度か彼が挿入を試みた後、意外とすんなりと至りました。ほとんど痛みはなく、拍子抜けするくらいでした。快感と言えるものもありませんでした。と同時に、初体験ってこんなものなの?!という気持ちになりました。もっとドラマチックなものだと思っていたのに…。
後悔はしていません。思い出のひとつだから…
その後、彼と何度か会いました。初めのうちは私はまだカラダだけの関係から抜け出して、ちゃんと付き合いたいという気持ちを捨てきれずにいました。
しかし、色んな意味で彼は初めから態度が変わることはありませんでした。鈍い人ではないので、私の気持ちはわかっていたと思います。
そして、段々と私も「今の関係のままでいいや」と思い始めました。今となっては、変に期待を持たせる態度をとらなかった彼に感謝したいくらいです。
何度彼とセックスをしても、あまり快感は得られませんでした。それでも、カラダだけの関係と割りきってからも、何故か彼に会いに行きたくなりました。その後いくつか経験をかさねた今思うのは、私自身の経験が浅かったことや、そもそもの相性がそんなに良くなかったのかと思います。
一般的にみると、初体験をそんな相手と?!と思われるかもしれません。でも不思議と後悔はしていません。

