街中でいきなり声を掛けられて
20歳を目前に控えているというのに、私は高校生の時からろくに彼氏もいず、はっきり言って焦っていました。別の大学に進学した高校生時代からの親友はと言うと、合えばすぐに彼氏自慢をしてくるので、友達同士で集まるのも気が引けていたくらいです。ある夏の日、そんな私に転機が訪れます。バイトの帰りにまっすぐ家に帰る気分ではなく、繁華街をうろうろしていると、一人の男性に親しげに声を掛けられました。
男性は、見た感じ20代後半ぐらいの明るい雰囲気の感じの良い人で私は興味を持ちました。しかし、これから食事に行こうなどという具体的なことを言われるとちょっと気が引けてしまい、私はその場ではこれから予定があるからと適当に言い訳をして断ってしまいました。彼はそんな私の態度に嫌な顔をするでもなく、ならば今度時間がある時に会ってほしいと言い、連絡先を尋ねました。彼に少なからず興味や好感を持っていた私は、連絡先を教えてその日は別れることにしたのです。
これまでも何度かナンパをされたことはありましたが、どの人もすぐに断っていましたし、ましてや連絡先を教えたことなどなかったので、自分で自分の行動に少しびっくりしてしまっていました。それほど彼は、これまで声を掛けてきた他の人と比べても魅力的でしたし、私から見ても興味の持てる存在だったのです。特別イケメンとか、芸能人の誰かに似てるとかそういった感じではありませんでしたが、元々恋愛対象の相手にそのようなことをあまり求めていないので、その点は全く問題ありませんでした。その日帰路に着いてから、私は彼からの連絡を心待ちにするようになりましたが、自分から連絡することはありませんでした。
未体験のまま20歳を迎えたくないという焦りから
当時19歳で未経験、付き合っている彼氏もいない状態の私は、内心人知れず焦っていました。女友達と会えば、彼氏とのイチャイチャエピソードを聞かされる始末でしたから、正直あまり友達とも会いたくないな、というのが本音です。でもそんな私にもついに恋のチャンスがやってきたかもしれないと思える出会いがありました。先日、街中でナンパをしてきた男性です。あれから彼からすぐに連絡があり、しばらく電話で会話をする日々が続きました。
最初見た感じ20代後半だと勝手に思っていましたが、電話で詳しいプロフィールなどを聞くとやはりその通りで27歳だということでした。19歳の私からすれば少し年上ですが、魅力的な年上の男性、という風に感じました。明るく親しみやすい雰囲気の人というのが彼の第一印象でしたが、電話で何度か話すうちにそのイメージに間違いはなかったと実感するぐらい、楽しい会話を体験できました。何度か電話を繰り返すうちに、やっぱりというか当然というか、早く会いたいという話になります。それで、私と彼は、実際に会う約束をし、初めてのデートをすることになりました。
彼氏がいたこともありますし、付き合うわけではないけれど男性と何度かデートをしたことももちろんありましたから、その時はあまり気負いも警戒心もないまま、彼との待ち合わせ場所に向かいました。初めてのデートではどこに行くのだろう、どんな話をするのだろうと内心ワクワクしていたほどです。その時の私の服装をとてもほめてくれましたし、初めて出会い、声を掛けた時の私の印象などもほめてくれたので、私はますます彼に好感を持ちました。彼の車でしばしドライブ。楽しくおしゃべりをし、ここまでは良かったのですが、彼は、当然のようにラブホテルへと入っていきました。正直、最初のデートでそれって普通なの?という気持ちはありましたが、未経験で20歳を迎えたくないという気持ちの方が勝ってしまい、私は、そのまま彼とホテルで過ごすことを決めました。
ホテルの部屋に入ってもいきなりそういう雰囲気になるわけではなく、頼んだルームサービスのごはんを一緒に食べたりして楽しく過ごしました。混雑をしているようなお店で食事をするぐらいなら、この方がいいかもしれない、と思ったほどです。そして自然な流れでそういう雰囲気になり、私はついに経験をしてしまいました。行為の最中に、彼に私が初めてあることを告げると少しびっくりしていました。初めての子と出会ったのは、彼も初めてだったみたいです。いつも明るくユーモラスな人でしたが、その時はまるで別人みたいで怖くもあり、また男っぽく魅力的でもあり、正直複雑な心境でした。話には聞いていましたが、やはり痛みがあり、女性にとって心理的負担はもちろんのことやはり肉体的負担も大きい物なのだなと実感しました。
自分の希望通り、20歳までに経験することができたので、私はひとまずのところ満足していました。まぁ、そうは言っても相手は「彼氏」と呼べるのか微妙な存在の人でしたが。それからも彼と私との関係は続き、これまでと変わらず電話でやり取りし、何度か会う、ということを繰り返しました。電話での会話も実際に会っている時も楽しいことに変わりはないですが、デートと言えば、必ず最終的にはラブホテルへ。彼はそういうことだけが目的なのか?第一私は彼女であなたは彼氏と言えるのか?そういう疑問が沸き上がり、私は彼との別れを決意します。そもそも、最初に私が興味本位や焦りから関係を持ってしまったのが始まりなのです。彼を責めることなどなく、正直に自分の気持ちを伝え、円満に関係の解消に話が進みました。
若いうちは勢いで経験してしまうことも必要
友達に対する対抗意識や自分自身の焦りや、変なプライドなどから焦って身近な人と経験してしまったのが私です。しかし、今となっては後悔などもちろんしていませんし、あれはあれでよい判断だったのではないかなと思います。勢いで行動を起こせるのも何かを経験できるのも若い時だけだと思います。後々の事を考えるのも、また、女性であれば自分の身体を大切にするのも大事なことだとは思いますが。その時期にしか経験できないことや、感じることができないこともあるのではないかと思います。私は初めての相手である彼に自分の気持ちと別れを告げてから一度もあってはいませんし、連絡も取っていませんが、後悔などはしていません。そしてトラブルなどにも全くなっていませんので、間違った経験や判断ではなかったと思っています。


